top of page
検索

袴田さんの再審無罪判決確定について

  • ookoo-ro
  • 2024年10月17日
  • 読了時間: 2分

 静岡地裁の無罪判決に対して、検察が控訴しないまま、控訴期間が経過したので、無罪判決は確定した。

 言い換えれば、これまでに言い渡された地裁、高裁、最高裁の死刑判決は全て誤りであったことになる。

 死刑判決が執行されなかったことは、不幸中の幸いだが、刑務所に拘禁された50数年間は戻らない。

 先日、袴田さんの無罪判決を勝ち取るまでの袴田さんの獄中での日記、弟の無罪を訴え続けた姉の活動等をまとめた報道番組を見た。

 袴田さんのお姉さんの話しによれば、袴田さんが獄中からお姉さんに宛てた手紙の内容は、死刑判決確定を境に大きく変わったそうで、死刑判決後は、自分だけの世界を作り出してその世界に閉じこもる内容に変わっていったとのことだった。

 無実の訴えが最高裁にも届かなかった現実に絶望し、死刑執行の恐怖から逃れるための防衛本能だったのかもしれない。

 それにしても納得できないのは、なぜ裁判にこれほど時間がかかるのかということだ。

 もちろん被告人が否認していて、目撃者も指紋も出ていない事件では、有罪か無罪か、裁判官が悩み、特に慎重に証拠を確認するので判決までに時間がかかるのは分かる。

 しかし、それでも判決までに、4年も5年もかかるのだろうか?

 もっと早く無罪判決が出せなかったのか、残念でならない。

 


 

 
 

最新記事

すべて表示
「モームリ」の摘発

退職代行サービスの提供で近年急成長を続けていた会社に強制捜査のメスが入った。 (1)弁護士の資格がないのに報酬を得る目的で法律事務を取扱う(報酬をもらって、労働者に代わって退職の手続きをする中で、使用者と残業代などの請求をして交渉するなど)行為と(2)報酬を得る目的で、弁護士に法律的な事務を紹介する行為を行った疑いが持たれているようだ。 これらの行為は非弁行為といわれており、2年以下の拘禁刑または

 
 
英語が話せたら

1泊2日で大阪万博、大阪城、太陽の塔で有名な万博公園を回った。 宿泊先のホテルを含め、とにかく外国人の割合が多かった。 ホテルの大浴場でサウナを堪能し、脱衣場で服を着ていると、30代とおぼしき白人男性が入ってきて、キョロキョロ辺りを見回していた。 その外国人が...

 
 
DNA型鑑定不正問題とNシステム

佐賀県警の科学捜査研究所の職員がDNA型鑑定に関して過去7年間で130件もの不正を行なっていたことが報道された。 DNA型鑑定の結果を有罪判決の決定的な理由とした判決は山ほどある。裁判官はDNA型鑑定の結果に絶大な信用を置いているのだ。 ...

 
 
bottom of page