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弁護士に対する除名処分
宮崎県弁護士会が、同会所属の男性弁護士に対し、依頼者に渡すべき損害賠償金を私的に流用したこと等を理由に、除名処分を下したとの報道とともに、弁護士会の会長や副会長らがカメラの前で謝罪する場面がニュースで放映された。 この件については、このブログで2024年5月に取り上げたが、その後の調査で、被害総額は9000万円を超えた。 弁護士法は、弁護士の品位を害する行為「非行」をした弁護士に対して、所属弁護士会が懲戒処分を下すことを認めている。 懲戒処分には、軽い順に、戒告、2年以内の業務停止、退会命令、除名処分の4種がある。 戒告と業務停止は何となくイメージできるが、退会命令と除名処分はイメージしにくい。 退会命令とは、自分が所属する弁護士会から退会を命令されるというもので、弁護士資格自体を剥奪されるわけではない。よって、他の都道府県の弁護士会に入会「登録」申請をし、その弁護士会が登録を認めれば、弁護士として仕事をすることは可能だ。 これに対して、除名処分とは、3年間、弁護士資格自体を剥奪するという処分であり、その期間は絶対に弁護士として仕
5 日前
ワールドカップを観戦して
今回のワールドカップは、日本が「優勝を狙う」と公言していたこともあり、これまでになく、熱心に応援した。 残念ながら、日本はブラジルに負けてしまったが、その後もテレビで、強国同士の真剣勝負、スター選手の技に感動をもらっていた。 ところが、先日、アメリカの主力選手がレッドカードをもらった。レッドカードをもらった選手は、その試合で退場処分となるだけでなく、次の試合に出場できないというペナルティが課されるというのが、ルールだ。 ところが、アメリカ大統領が、ワールドカップを運営するFIFAの会長に対し、出場停止はおかしいという趣旨の電話をかけて間もなく、FIFA は、レッドカードをもらったアメリカの選手が次のベルギー戦に出場することが可能な処分をした。 スポーツに介入する政治家にもあきれるが、それに迎合するようにルールを曲げたFIFA にもがっかりした。 しかし、意外だったのは、ベルギーの反応だった。さすがに、ベルギーは、今回の前代未聞の特例措置に何らかのクレームは出したのだろうが、試合には参加した。 結局、その試合でベルギーはアメリカに勝った
7月9日
無期拘禁刑と終身刑の違い
日本の刑法には、死刑に次ぐ重い刑は 無期刑である。 終身刑という刑罰は日本には存在しないが、終身刑には、仮釈放の可能性がなく、文字通り「終身」、つまり死ぬまで刑務所から出ることが許されない刑である。 無期刑は刑期の定めがないが、仮釈放の可能性があるという意味では終身刑よりも刑としては軽い。 では、無期刑に処せられた囚人は、何年くらいで仮釈放されるのか。 法律上は、10年間服役すれば、仮釈放されて社会に戻れる可能性はある。 しかし、実際には、10年で仮釈放が認められることはなく、30年以上服役しないと仮釈放が認められることはない。 もちろん30年以上服役すれば、必ず仮釈放されるというものではなく、服役中の態度から、更生の可能性、反省の気持ちの有無等を厳しく審査された結果、仮釈放が認められる囚人もいれば、認められない囚人もいる。 統計によれば、昭和、平成、令和と時代が移るにつれ、仮釈放される囚人は減ってきている。 無期刑ということは、人の命を奪うような凶悪な罪を犯しているはずで、そのような囚人に仮釈放という恩典を与えるべきではないと
6月30日
旭川女子高校生殺人事件
旭川地裁は、今日、被告人内田に対して、検察官の求刑通り、懲役27年の判決を下した。 しかし、検察官の求刑が甘かったのではないか、無期懲役を求刑すべきではなかったのかという意見も、元検察官から出ており、私も同意見である。 橋に座らされ、全裸にされた上で、飛び降りろと詰め寄られ、橋から落下した被害者の恐怖、痛み、17歳の若さで人生を絶たれた無念さを思うと、遺族が、死刑にできないならせめて無期懲役をと願うのはもっともだろう。 被告人は、殺人罪の成立を争っていたから、殺人罪の成立を認めた判決を不服として、高裁に控訴する可能性がある。 刑事訴訟法には、判決に対して、被告人が控訴し、検察官は控訴しなかった場合、上級裁判所は、被告人に不利益に刑を変更することを禁じている。 つまり、地裁の下した懲役27 年の判決に被告人のみが控訴した場合、高裁は、地裁の下した判決をより重く変更することは法律上禁止されている。 検察官は自分が求刑した通りの判決が出た以上、今になって「刑が軽すぎる」として控訴することはできない。 そうなると、弁護人としては、「控訴
6月22日
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