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ポケモンセンター刺殺事件

ookoo-ro
3月29日
読了時間: 2分

池袋のポケモンセンターでアルバイト中の21歳の女性が、26歳の元交際相手の男性に刺殺されるという事件が起きた。犯人はその場で自殺したとのことだ。

テレビに、被害者の女性の顔写真が映し出された。

一方、犯人の顔写真は放映されなかった。

私は、 被害者の顔は晒されるのに、加害者の顔は晒されないことに違和感を持った。

報道機関は、なぜ加害者の顔は晒さず、被害者の顔を晒したのだろうか。

報道番組を制作する人たちは、「視聴者は、被害者の顔を見たいはず」とでも思っているのだろうか。

少なくとも私がその被害者や遺族の立場だったら、顔を放映してほしくないと思うだろう。

報道機関の言い分を推測するなら、憲法上、報道機関には「報道の自由」が、国民である視聴者には「知る権利」がそれぞれ保障されているから、被害者の顔を放映するのは、報道の自由が保障されている報道機関の権利であり、報道することが視聴者の知る権利にも奉仕することになるという主張になるのだろう。

ところで、人は誰でも無断で自分の容姿を撮影されたり、撮影された写真を無断で公表されたり、利用されない権利(肖像権)が保障されている。

そうすると、「報道の自由や知る権利は、被害者の女性の肖像権に優先するのか」という司法試験に出題されるような憲法上の問題に行き着くのだろうが、法律の世界では、憲法が国民に保障している「人権」とは生存している人間に保障されるものであって、死者には保障されない。すなわち死者に人権はないという見解が定説になっている。

この理屈から行くと、殺害された女性は死者であって、もはや人ではないから、人権はない。したがって肖像権もないから、顔写真を放映しても人権侵害はないという結論に至る。

しかし、私はこの結論に納得できない。理屈では分かっていても感情的に受け入れられない。

報道機関には、改めて、被害者の顔写真を放映する必要性について検討してもらえたらと願う。


 
 

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