top of page
検索

品格の差

  • ookoo-ro
  • 2025年9月1日
  • 読了時間: 2分

とある昼下がり、デパ地下の喫茶店でのこと。

店内は混み合っており、私の席と1メートルも離れていない隣の席に、小学校1年生くらいの男の子とその祖母らしきご婦人が座った。

何気なく会話を聴いていると、祖母らしきご婦人が「何を飲みますか?オレンジジュース?」と言った。

少年は「アール・グレイがいい。」と即答した。

これを聞いて、私は卒倒しそうになった。私は小学校1年生のころ、アール・グレイなどという単語を聞いたこともなかった。

果たしてどんな子どもだろうとさりげなく観察すると、少年は、「鬼滅の刃」で、鬼舞辻無惨が変身していたお金持ちの家の養子「俊國」を彷彿させる小ぎれいな服を着、目鼻立ちのはっきりした利発な顔立ちであった。

数分後、テーブルにアール・グレイが運ばれてくると、祖母らしきご婦人は少年に「シロップを入れてあげましょうか?」と問うた。

少年は「元の味を楽しみたいので、いりません。」と優しく答えた。

私は再度卒倒しそうになった。

「元の味を楽しみたいので」という表現を用いて会話する小学校1年生がいたのだ。

私は60歳近くになった今でも、無意識に、店で出てきたのがラーメンならとりあえずコショウを、トマトパスタならタバスコを振りかけようとする。「元の味を楽しむ」余裕はなく「タダの物はとりあえず使う」という貧乏人根性が抜けない私にとって品格の差を感じた出来事であった。



 
 

最新記事

すべて表示
俺たちの旅

昨年末にBSテレビで放映された「俺たちの旅 10年目の再会」を観た。 調べると「俺たちの旅」自体は、1975年から1976年にかけて週1で放映された連続ドラマで、中村雅俊演じるカースケ、秋野大作演じるグズ六、田中健演じるオメダの3人を中心とする青春群像劇だ。 放映当時 小学生だったため、ドラマの内容は覚えていないが、主題歌はなぜか記憶に残っている。 「夢の坂道は木の葉模様の石

 
 
今年の目標

令和8年になった。「一年の計は元旦にあり」というくらいで、私も毎年元旦に目標を立てる。立てはするが三日坊主に終わるのが通例である。60歳も近いというのに情けない限りだ。 そこで、今年はこのブログに書いて、言わば公約にすることにした。 一つ目は、毎日最低30分は歩く。 二つ目は、宮崎駅前のアミュプラザ前の広場で、ギターの弾語りをする。 三つ目は、海外旅行に行く。

 
 
年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ながら、12月26日から令和8年1月5日まで休業させていただきます。 ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。 新年が皆様にとって幸多きものとなりますようご祈念いたします。

 
 
bottom of page