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阿部監督の逮捕

ookoo-ro
6月3日
読了時間: 2分

 先日、巨人軍の阿部監督が、自宅で18歳の長女に対して暴行したという容疑で、現行犯逮捕された。

 報道によれば、長女は、暴行を受けた直後、Chat GPT に相談し、児童相談所に連絡するようアドバイスを受け、児童相談所に連絡したところ、児童相談所が警察に通報し、警察が阿部監督宅に行き、逮捕したらしい。

 長女は、父親が逮捕されるとは思ってもいなかったようである。

 逮捕とは、強制的に身柄を拘束する公権力の行使であるから、刑事訴訟法では、一定の条件が揃ってはじめて逮捕が許されることになっている。

 一定の条件とは、「逮捕の理由」と「逮捕の必要性」の二つが揃うことである。

 現行犯逮捕は、犯罪を行っている最中か、犯行の直後の犯人を令状なしに逮捕することをいうから、阿部監督が、長女に暴行した直後であれば、「逮捕の理由」はある。

 次に、「逮捕の必要性」があったかであるが、

 「逮捕の必要性」とは、逃亡のおそれがあるか、証拠隠滅のおそれがあることをいう。

 阿部監督の場合、逃亡のおそれはないから、証拠隠滅のおそれがあると警察は判断したのだろう。

 その場合の証拠隠滅とは、被害者である長女や目撃者である家族に口止めする可能性があることである。

 そうすると、逮捕の理由と逮捕の必要性の二つの条件が揃っているから、逮捕は適法という結論に至る。

 しかし、今回のように家庭内で起きた暴行事件で、被害者が怪我をしていないようなケースでは、通常、警察は、犯人を逮捕する前に、被害者に対して「逮捕してほしいですか?今回は逮捕はせずに厳重注意で済ませますか?」と尋ね、被害者の意向を尊重するという処理をするのが通例だ。

 つまり、警察が長女に意向確認をし、長女が警察に「逮捕は望みません」と答えれば、逮捕は見送られたはずだ。

 そして、長女は父親の逮捕を望んでいなかったというのだから、警察はその意向確認をしていれば、逮捕はしなかったはずなのだ。

 しかし、現に、阿部監督は逮捕されてしまった。

 どういう経緯で逮捕に至ったのか、謎である。

 

 
 

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