ここ最近、つばさの党の代表者と幹部が、選挙妨害容疑で逮捕されたとの報道がありました。
テレビ画面から、選挙演説中の立候補者の至近距離から、拡声器で「ヘイ、ヘイ、ヘイ、俺の質問に答えろよ。」等と大音量で叫び続ける様子を撮影した画像が放映されていました。
逮捕前にマスコミの取材を受けた代表者としては、「表現の自由」を行使しただけで、権力(警察)から弾圧されるような選挙妨害はしていないという主張のようです。
確かに、太平洋戦争中の治安警察に代表される国家権力が、国民の表現活動を監視し、国家に不都合な情報を流させないように統制した過去への反省から、戦後、憲法21条は「表現の自由は、これを保障する。」と定め、国家権力に対して、国民の表現の自由を侵してはならないという戒めをしているのですが、だからといって「表現の自由」は、どんな言論でも自由にしてよいというものでないことは、同じ憲法の中に13条「公共の福祉に反しない限り・・・尊重する」との定めがあることからも、至極当然のことです。
政治的な意見は、人によって様々ですので、今回の逮捕についても、「逮捕は当然だ。」いや「逮捕はやり過ぎだ。」など賛否両論ありますが、テレビの報道番組の中で、つばさの党の代表者が拡声器で立候補者に怒鳴り続けているその現場に遭遇した小学生低学年くらいの子供が「大人のくせに恥ずかしくないのか。」と叫んでいた姿に胸がすく思いをしたのは私だけでしょうか。