5,6年前から看護専門学校で、2年生を対象に「法と看護」という授業を担当している。週に1コマ、90分間で、受講生は20数人、看護師国家試験を目指している若者たちである。
一方、20数年前から、市民大学で、年に5回、19時30分から21時まで90分間の授業を担当している。受講生は20人前後、平均年齢は70歳から80歳の間だろうか。
看護師国家試験の受験科目は思っていた以上に広汎で、勉強は大変そうだが、それぞれの夢を目指して頑張っている姿を見ると、全員合格してほしいと思わずにいられない。
市民大学では、取得時効や相続などについて、私の裁判の経験談を交えつつ法律的な知識に触れる内容だが、受講生は皆、真剣にノートをとったり、質問をしてくれる。先日、授業後「もう90分過ぎたのね。まだ4、50分くらいと思っていたけど、あっと言う間だった。」と言ってもらった。
思えば、中学・高校のときの夢は、学校の先生になることであった。
自分の経験や知識が、一生懸命頑張っている人のためになることにやりがいを感じる。
これからも、お声をかけてもらえる限り、専門学校と市民大学で講師を続けていけたらと思う。