「地面師たち」を観て
- ookoo-ro
- 5月12日
- 読了時間: 1分
配信番組で、「地面師たち」という6話からなるドラマを観た。
2017年に実際に起きた積水ハウス地面師詐欺事件(積水ハウスが地面師詐欺グループに土地代金55億円余りを詐取された事件)を下に制作されたドラマで、詐欺グループが、役割分担して、ある人物を売主に仕立て、売主になりすました人物が他人の土地を売り飛ばし、買主から代金を騙し取る詐欺の方法だが、詐欺師たちの暗躍、仲間割れ、騙す側、騙される側の欲望等が、個性豊かな俳優陣によって生々しく描かれていて、一気に6話全部観てしまった。
契約に先立ち、売主と称する人物が、本当に 土地の所有者であることを確認するために、運転免許証、パスポート、印鑑証明書、住民票等の書類を確認するだけでなく、直接本人に会って、氏名、生年月日、干支などを質問するのが通常だが、その程度の個人情報は、成りすまし役の人間は当然暗記してスラスラ答える。だから、慎重を期するために、売主本人の顔写真を近隣住民や知人に見てもらって本人確認をする方法があるのだが、土地を競合会社に買われてしまう前に手に入れようとする買主の焦り、心の隙を突く手際は見事だ。
ぜひ、一度、鑑賞をお勧めしたい作品だ。