八潮市道路陥没事故
- ookoo-ro
- 5月5日
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先日、陥没した道路の穴の中の運転席からトラック運転手が遺体で発見された。1月28日の事故発生から3か月過ぎている。
再崩落の危険や汚水やガスの中で、現場で実際に救助に当たられた消防の方の努力には頭が下がるが、どうして生存中に救助できなかったのか、特に当初、クレーンでトラックを吊り上げようとしたとき、クレーンの鋼線が切れてしまった原因(鋼線が荷重に対して細過ぎた、弱すぎたのか、玉掛けの箇所や数が不適切だったのか等)がどこにあったのかについて、専門家の意見があまり報道されていないような気がする。
いずれにせよ、真っ暗い穴の中で、救助が来ると信じて待ち続け、力尽きたご本人のお気持ち、歯痒い思いで救助を待ち続けたご遺族の無念さは想像を絶する。
亡くなられたご本人やご遺族の損害を賠償する責任について、国家賠償法が定めており、道路管理者、つまり国道なら国、県道なら県、市道なら市が賠償責任を負うこととされている。
八潮市の交差点の陥没場所の道路は県道なので、埼玉県が賠償責任を負うが、賠償金が支払われても損なわれた人命は戻らない。
博多駅前でも数年前、道路陥没事故が起きた。今後も日本中の道路で陥没が起きる可能性はある。
そのときのためにも、今回の事故の救出方法の問題点を徹底的に究明して、改善策を検討し、記録に残し、公開すべきだと思う。